ひとひら代表 田辺暢也(たなべのぶや)と申します。
昭和43年生まれ、54歳。介護福祉士。2017年より京都で「家族のSBIRTS」に取り組み、アルコール家族から始まる家族ぐるみの回復のための活動を始めました。2019年9月にASK認定依存症予防教育アドバイザー資格を取得し、アルコール依存症家族として依存症予防教育も開始しました。依存症は回復できる病気であることを実体験とともに語りながら、家族の回復を主軸に置いたアルコール依存症の回復の形を提案し、「まず、家族が笑顔になろう…!」のテーマでアルコール学会でも何度かお話をしました。
2020年にコロナによる全国的な自助グループのミーティングの閉鎖を受けて依存症予防教育アドバイザー有志とともに依存症オンラインルームの立ち上げに関わりました。ここではアルコール依存症家族のためのチャットルーム「ROOM DF」を運営し、現在300名を超えるメンバーが登録しています。オンラインのアクセスの良さを生かし、コロナ終息後もリアルの家族会への橋渡しを行いながら一層活発に活動しています。
どこにも繋がれずに苦しみの渦中にいるアルコール依存症当事者や家族を、一人でも多く仲間の輪の中に迎え入れるために「チラシ1枚、いのちがひとつ」の活動と「近所の相談所を全国に」の取り組みを始めました。この活動を推進する目的で2022年に一般社団法人ひとひらを京都市伏見区に設立しました。職能団体やアルコール学会、大学、専門学校など様々な場所での啓発活動とともに活発な依存症予防教育に取り組んでいます。