アルコール依存症家族から始まる「家族ぐるみの回復」を
アルコール依存症者は日本全国に107万人いると言われています。ではその家族はどれほどいるのでしょう?そして、その家族はどこでどうして暮らしているのでしょう?どこにも繋がれずに、誰からも手を差しのべられずに孤立しているのではないでしょうか?
「アルコール依存症は家族ぐるみの病気」と言われているものの、家族に回復の道を指し示してしてくれる人はなかなかいません。でも、アルコールの影響に振り回されて巻き込まれて社会から孤立して苦しみにあえいでいる家族こそ、まっさきに手を差しのべられるべきではありませんか?
「家族ぐるみの病気」なら「家族ぐるみの回復」を。まずは家族から回復の道にたどり着ける社会を。そんな想いで一般社団法人ひとひらはアルコール家族への支援を軸にしたさまざまな活動を始めました。
まず、家族が笑顔になろう・・・!
一般社団法人ひとひらはアルコール家族の一人一人に手が差し伸べられやすい社会を作ります。まず、苦しみの渦中にある家族が同じ家族の仲間に繋がり、家族が笑顔を取り戻します。そこから本人も含めた家族ぐるみで依存症から回復できるように・・・。そんな回復のきっかけが日本中いたるところにちりばめられた社会を実現するために、医療、行政、自助グループの橋渡しを積極的に行います。
「ひとひらの家族支援」を
「ひとひら」は一枚の紙切れを意味します。大多数の人にとっては紙くずでしかないものが、ある人にとっては自分の命、家族の命を救うほど大きな意味のあるものになるかもしれません。
一般社団法人ひとひらでは、どこにも繋がれずに孤立し苦しんでいるアルコール家族に、自助グループへ繋げるチラシをねぎらいの言葉とともに優しく手渡す「チラシ一枚、いのちがひとつ」の活動を全国に推進しています。そして受け入れ先への窓口となる「お酒の悩み相談室」の開設を各地に広げていきます。また、全国の医療や行政、教育機関に向けたアルコール家族支援をテーマに講演、啓発活動を行っています。教育現場へ赴いて、児童、学生に対する依存症予防教育も行っています。講演、講義、研修は「回復したアルコール依存症当事者と家族のユニット」でお話しし、アルコール依存症への正しい知識と対応、家族ぐるみの回復の大切さが生の言葉でご理解いただけるように実践しております。これらの活動すべてが孤立にあえぐアルコール依存症当事者や家族に手を差しのべる活動である、と考えます。